リストカットしていると言われました。今後どう対応すれば良いのでしょうか。

リストカットをしていると言われて

戸惑わない人はいないだろうと思います。

突然のことで困られたことでしょう。

 

そもそも「リストカット」という言葉は耳にしても、

その中身がよくわからないことも多いものです。

ですから、まずはリストカットに対応しようとせず、

「手首(腕)が傷ついたこと」への対応を

考えてみるのはいかがでしょうか。

手当てをしてあげること、傷の状態を心配して尋ねること、

痛みや手の動かしにくさに配慮してあげることなど、

ごく当たり前の接し方をしてみられることが

よいのではないかと思います。

 

その方と接していく上では、リストカットをする気持ちも

理解されていた方がよいこともあるでしょう。

一般的にリストカットと「自殺したい気持ち」は

別であることが多いようです。

ご本人はつらい気持ちを感じないようにして

リストカットをすることがあります。

つまりリストカットは「生きたい、つらくない生き方をしたい」という

気持ちに近いのかもしれません。

 

だからといって「死ぬ気もないくせに」とか

「またやったの?」とリストカットをしたことに対して

軽く接しない方がよいと言われます。

誰しも自分のことを軽く考えられたり、

無関心でいられたりすることはつらいことですから。

 

より深く、頻繁に体を傷つけるようになってエスカレートすることも

しばしばあります。

また人間関係の難しさが絡んで問題が複雑になってくることもあります。

強く「やめなさい」とも

「気晴らしになるんだったら続けなさい」とも言わず、

「やめようと思うことはある?」などと徐々にやめることについて

話題にしていけるとよさそうです。


リストカットをやめていくことには、

専門の機関(精神科、心療内科、相談機関)の援助や

長い道のりが必要になってくることが少なくありません。

できればその方に専門の機関に行ってみるように

提案することもお勧めします。

(臨床心理士 金子周平)

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