周りに頼られることが多く、弱音をはけません

周りに頼られる人は、最初は自然に、

頼ってくる人に、丁寧に応えていたということだと思います。

そして、そのことで信頼できる人だということで、

頼られる回数が増えていくのではないかと思います。

 

この人は頼れる人だという役割が固定し、そ

ういう機会が積み重なってくると、

義務として応えないといけない

あるいは頼られる人であらねばならないという気持ちが

強くなってきます。

 

そうすると、頼られる人=頼らないでも大丈夫な人、

あるいは強い人ではないのですが、

弱音をはく姿を頼ってくる人に見せられない状況に

おちいってしまいます。

 

その背景として、1つは

「頼られる人は弱音をはかない強い人であるべき」という

思い込みから“美徳の落とし穴”にはまっている状態と言えますし、

もう1つとして、頼られる人という役割を果たし、期待に応えないと、

相手が自分から離れていってしまうのではないかという

不安があるのかもしれません。

 

この人は頼れる人だけれど、こういう弱音もはくんだなと

相手に思ってもらうことで、

マイナスだけではなく、いろんな可能性が広がってくるように思います。

 

もしかしたら、相手が今度はあなたを支えようと思うことにつながり、

相手の持つ力を育てることにもなるかもしれません。

 

あるいは、人はいろんな面を持っているのだということが

相手に伝わり、自分だけではないんだという感じを持つことで

勇気づけられるかもしれません。


頼られる人、頼る人という役割を固定せず、

お互いに頼ったり、頼られたりする関係の方が、対等ですし、

長続きすると思います。

 

もし、あなたが弱音をはいて、相手が離れていったとしたら、

それはそう長く続く関係ではなかったと考えられます。

 

そのときは、ある一定の期間は役割を果たしたと考えて、

本当にあなたを必要とし、そして支え合える人とのつながりを

残していけると、

お互いにとってプラスになるのではないでしょうか。

 

(臨床心理士 吉岡和子)

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